お知らせ

2024年09月11日

「令和の本堂大改修」9月の工事の様子

本堂改修の様子を皆様に随時お届けいたします。

工事前の本堂内の様子はこちらで見ることが出来ます。[360°動画です]

 

【9月26日更新】

令和5年2月、本堂に祀られる本尊「十一尊天得阿弥陀如来」をはじめ諸仏、諸菩薩、諸尊は隣接する瑞祥閣(ずいしょうかく)へご遷座(せんざ)されました。現在はその瑞祥閣が仮本堂として皆様に参拝していただけます。

 

大改修真っただ中の本堂は足場と素屋根に覆われています。周囲からなかなか見ることの出来ない中の様子を皆様にお届けいたします。

 

 

それでは、中に入って約一世紀前の職人の遺構を感じましょう。

 

 

 

本堂正面中央の石階段の復旧工事が行われています。

 

 

本堂正面に大きく張り出した大屋根、向拝(ごはい)。その下にコンクリートで基礎が造られていましたが、石階段が美しく敷かれました。

 

 

 

 

「棟札」紹介。

上棟式で屋根の内側で最も高い棟木に打ち付ける山形の札「棟札」は、建築の施主や工匠などの関係者を記載して残すものです。この「棟札」は昭和9年12月20日に行われた上棟式で棟木に置かれたものです。

 

当寺の棟札は一回り大きな箱に収められていました。

 

「御箱」と書かれた木蓋を外すと当時の掲げられた棟札が姿を見せてくれます。

 

 

「棟札」全容

中央上部には「奉」の文字。再興 大念佛寺本堂と記載された下には、当時の管長、大堂再建大施主第59世 山上戒全猊下の名前があります。

挟むように「十界一念」の弥陀の妙偈、そして一番両脇には起工式と上棟式の日が書かれています。

起工(立柱式) 昭和9年5月8日

上棟式    昭和9年12月20日

 

ご本尊への祈願文の下には当時の建築関係者であった役員の名前が隅々まで記載されています。

 

 

「西面」屋根の銅板葺

向こう正面に位置する「西面」屋根は、従来使用していた緑青付きの銅板を使用しています。美しく平瓦が並べられ、大屋根の反りに合わせて設えられた半円の材木に丸瓦が葺かれていきます。材木を黒色の布のようなものが覆っていますが、これは大雨の時に屋根材の隙間から入った雨水が、屋根の下に漏れないようにするための防水シートです。野地板を守り雨漏りを防いでくれます。

 

 

 

 

 

 

今後も随時更新いたします!

「瓦勧進」にご寄進いただいた銅板は昭和13年建立当時と同じく丸瓦にして本堂へ葺かれます。

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