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融通念佛宗総本山 大念佛寺

法話

御遠忌(ごおんき)を迎えて(一)

 融通念佛宗では、六年後の平成二十七年に開宗九百年記念と、総本山第四十六世 大通(だいつう)上人三百回御遠忌法要を迎えます。
 大通上人といっても一般にはあまり知られていませんが、江戸時代元禄の頃を中心に活躍し、宗門復興に多大の貢献をされた近世の名僧として宗門では再興の祖と仰いでいる人です。
 それでは開宗九百年の軌跡と大通上人の業績を回を追ってたどってみたいと思います。

一、開宗以来九百年

 融通念佛宗は日本仏教十三宗の中でも成立順にみると第六番に当り、平安時代後期に良忍上人( 聖應大師(しょうおうだいし))によって開かれた古い宗派です。
 融通とは、ものみなが互いに融け合い通じ合うことをいいます。従って融通念仏というのは、一人の称える念仏が多数の人の念仏と一つに融け合い通じ合い、多数の人の称える念仏が一人に融けいって一つとなり、互いに大きな 功徳(くどく)を成就(じょうじゅ)するという教えです。
 阿弥陀仏に救済を求める念仏信仰(阿弥陀仏を思念の対象として、 眉間(みけん)の白毫(びゃくごう)やその他の瑞相(ずいそう)、お姿等に深く思いをこらす観想念仏と、口に名号(みょうごう)すなわち南無阿弥陀仏と称える口称念仏に大別される)は、既に平安時代初期に市(いち)の聖(ひじり)といわれた空也(くう(こう)や)上人や、『往生要集』を著(あら)わした源信僧都(げんしんそうず)などの先駆者(せんくしゃ)によって徐々に盛んになっていきましたが、所詮(しょせん)念仏は自己救済の道を阿弥陀仏に依存し、それによって往生を願うというものでした。すなわち念仏者一人だけがその功徳を得るという当時の風潮に対し、良忍上人の念仏は、皆ともに手を取り合って往生を願うという念仏共同体をめざしたものでした。阿弥陀仏に依存することは勿論ですが、自己の救いは他の多くの人たちの念仏の功徳を受けて成就し、自己の称える念仏が、他の多くの人たちにその功徳をわかち与えるというものです。
 これを図示すると次のようになります。

 考えてみれば、人間には自分一人だけの幸せというのは本来ありえないのです。今、幸せであると感ずることは大切なことですが、この幸せの源は何であるかを考えると、実に多くの人たちのおかげであることに気付くはずなのです。その人たちには身近な人もいれば、まだ会ったこともない異郷の人たちも含まれています。自分一人の今ある幸せは、実に多くの人たちの力に支えられていることに目覚めることが仏の教えに触れる上で本当に大切なことなのです。そうであるからともどもに救われていくという融通念仏の教えがいかに尊いかが了解されるでしょう。
 このことを良忍上人は九百年前に人々に知らしめられたのです。

御遠忌(ごおんき)を迎えて(二)はこちら

融通念佛宗 宗務総長
総本山大念佛寺 寺務総長
吉村 ワ英

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